下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)

2020年8月21日更新

 

屋根塗装の工程には、塗装する前の下地調整がとても大事です。
 
カラーベスト、コロニアルと言われるスレート屋根の塗装では、下地調整の段階でひび割れやクラックの補修を行う必要があります。
 
 
スレート屋根は割れやすい?
 
カラーベストなどのスレート屋根は、セメントとパルプを結合させて作る屋根材になります。
 
強度も高く軽いので、一般住宅でも重宝されています。
 
昔の瓦屋根に比べると、屋根の重量を軽くすることには大きなメリットがあります。
 
地震大国の日本において、建物の耐震や免震は建物の寿命にもかかわる重要なポイントになります。
 
軽くて強度のあるスレート屋根は、最適な素材として多くの建物で採用されてきました。
 
しかし、強度の高い屋根材とは言っても、経年変化によって劣化しやすくなってしまうことは避けられません。
 
外壁塗装の際にはもちろんですが、屋根の上のアンテナの修理や、台風などでの飛来物によっても、スレート屋根がひび割れてしまうこともよくあります。
 
屋根塗装の下地調整では、そのひび割れを塗装の前に補修していきます。
 
 
 
スレート屋根の補修方法は?
 
スレート屋根の補修方法は、外壁のひび割れやクラックと同じように、防水補修材を使ってひび割れを埋めていきます。
 
小さなひび割れであれば簡単に補修することができるので、そのまま塗装の工程に移ることも可能になります。
 
スレート屋根の一部が欠けてしまっているようなクラックの場合には、補修方法を検討する必要がありますね。
 
欠けた屋根材が残っている場合には補修材やコーキングを使って接着することもできますが、大きな割れは屋根材の取り換えを行います。
 
スレート屋根は、瓦屋根と同様に差し替えが可能なので、大きめのクラックができてしまった箇所に関しては、取り換えることも検討します。
 
 
ひび割れやクラックからの雨漏り対策は?
 
屋根塗装の周期は、おおよそ外壁塗装と同様に10年程度とされています。
 
スレート屋根の場合も、外壁塗装と一緒に再塗装を行うのが一般的ですが、ひび割れやクラックが入った状態で放置しておくことはよくありません。
 
屋根の下地は野地板、アスファルトルーフィング、スレート屋根と順番で施工されています。
 
屋根材が破損してしまっても、すぐに雨漏りに繋がるわけではありませんが、早急な対応が必要になります。
 
屋根の上を定期的に確認することはなかなか難しいですし、一般の方が屋根に登ることは危険です。
 
定期的なメンテナンスの有無も含めて、建物診断などを活用してください。
 
 
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