トタン屋根のサビ・はがれの補修方法
2020年8月21日更新
かつて、日本の多くの住宅で使われていたトタン屋根。
現在は様々な屋根が台頭してきた影響で見かけることは少なくなってきましたが、長い間愛されている屋根材です。
そんなトタン屋根のサビ、はがれの補修方法について紹介します。
トタン屋根とは
トタン屋根は、住宅だけでなく工場、倉庫などに使われる金属屋根の一種で、
薄い鋼板に亜鉛をメッキした板で作られています。
日本では大正時代から普及し始め、安価で工期も短いことから戦後に爆発的に流行しました。
トタン屋根のメリットは、なんといっても軽さ。
一般的な瓦屋根の10分の1ほどの軽さで、地震や積雪に強いのが特徴です。
また、材料費・施工費が安く工期も短いのも魅力です。
さらに、傾斜の浅い勾配でも使うことができるため、低い建物にし強風の影響を軽減できるメリットがあります。
しかし、薄い鉄でできているため断熱性が低いことや、防音性の低さで雨音などが
室内にまで大きく響いてしまうことなどがデメリットです。
また、錆びやすく耐久性が低いため、メンテナンスが大変という難点もあります。
現在はトタン屋根の材料にアルミニウムを混ぜた「ガルバリウム鋼板」が活躍しています。
この屋根材はサビに強く軽量なため、トタン屋根の上位互換として人気を博しています。
劣化の原因
1 , 経年劣化
一番考えられるのは、経年劣化です。
上記でも述べたように、トタン屋根は錆びやすく雨などに晒され続けるとすぐに劣化してしまいます。
定期メンテナンスなどでしっかりと管理していきましょう。
2 , 落下物、飛来物などの衝撃
台風の際に飛んできたものが衝突したり、地震で力がかかると、
薄いトタン屋根は凹んだり傷がついてしまいます。
この場合は放置せずにすぐに対処すべきです。
補修方法
トタン屋根などの金属屋根は、基本的に屋根塗装で補修できます。
一般的には5~10年の目安にして塗り替えを行うことをお勧めします。
もちろん、住んでいる地域や屋根の劣化具合なども考慮しながら判断して下さい。
劣化の一番わかりやすいサインは、色褪せです。
これを放置していると、腐食が進んでしまうので、注意しましょう。
少しでもサビなどがあれば、塗装を行うことでまたしっかり機能しますので、見つけたらすぐに行いましょう。
ある程度のサビ・はがれは塗装でなんとかなりますが、
雨漏りがひどい場合や、穴が開いているといった場合は、屋根の葺き替え工事が必要になってきます。
応急処置としてコーキングで埋めたり、シートやテープで止めることで一時的に収まりますが、
必ず早急に業者さんへ連絡しましょう。
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