下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

2020年8月21日更新

 
外壁塗装の工程には、塗装する前の下地調整がとても大事です。
 
中でもサイディングの塗り替え時に重要なポイントになるのが、ひび割れやクラックの補修作業です。
 
外壁塗装は、新築時や塗り替えから約10年程度の期間を経て行うことが多い工事になりますが、太陽光や雨や風に毎日さらされている外壁は、相当な劣化をしてしまいます。
 
人間が感じることのできない地震なども、経年劣化に影響を与える一因になります。
 
 
ひび割れやクラックの発生しやすい場所は?
 
サイディングの経年劣化で起こるひび割れやクラックは、ある程度決まった場所で発生しています。
 
ひび割れが起こりやすい場所は、サイディングを固定している釘のまわりです。
 
現在のサイディングの施工方法は引っ掛け式になっていますので、釘で止める箇所は限られています。
 
それでも、釘で固定された部分は力がかかりやすくなってしまうので、ひび割れやクラックが起こりやすくなってしまいますね。
 
 
ひび割れやクラックの補修方法は?
 
サイディングのひび割れやクラックの補修方法は、大きさや深さによって変わってしまいます。
 
釘まわりのすこしのひび割れ程度であれば、防水補修材を塗り込むことで補修できる場合もあります。
 
外壁塗装の際に小さなひび割れだったとしても、数年後には大きなクラックに発展してしまうこともあるので、細かなひび割れもしっかりと補修することが大事なポイントになります。
 
一方で、大きめのクラックや深さのあるクラックの場合には注意が必要になります。
 
大きなクラックの発生している場所にもよりますが、補修の方法としては最初にクラックの周りのサイディングをさらに削り取ります。
 
傷口を広げるような行為になりますが、広げた傷にプライマー塗布とコーキングの充填を行うことで、しっかりとした補修を行うことができます。
 
周りを削り取ることなくコーキングをそのまま充填しても傷口はふさがりますが、クラックの奥までコーキングを充填することが難しくなります。
 
一度クラックを広げることで充填するコーキングの厚みや幅を確保できるので、強度もアップさせることにも繋がります。
 
サイディングの劣化が進んでしまって欠けてしまっている場合には、さらに補修は難しくなります。
 
欠けてしまったサイディングが残っていればまだ使える可能性もありますが、どこかに行ってしまった場合にはサイディングの柄に合わせて成型する作業から行うので、時間も費用も一気に上がってしまうので注意してくださいね。
 
 
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