外壁塗装はいつがいい? 塗装に向いている時期について解説します
2021年10月9日更新
外壁は年月が経つにつれ、塗膜が劣化し汚れが付着、塗膜の剥がれ、カビや苔の繁殖といった劣化症状がでてきます。
そのまま劣化を放置すると、見た目が悪いだけでなくお住まいの寿命を縮める事になってしまいます。
塗装によって塗膜を塗り替える事で保護をする必要があるのですが、目安としては約10年に1度が塗装時期です。
その際、外壁塗装には向いている時期と向いていない時期があるのでご紹介します。
【塗装ができない気候条件とは】
まず、塗装が向いているか時期かどうかをご紹介するにあたり、知っておいていただきたいのが「塗装ができない気候条件」です。
この条件に当てはまってしまう場合は、塗装をする事ができません。
その条件と理由については以下の通りです。
①湿度が85%以上の場合
②気温が5度以下の場合
夜露や雨が降ってしまい、湿度が85%以上になった場合や、気温が5度以下になった場合は塗装をする事ができません。
その理由は「塗料が薄くなってしまうから」です。
塗料は希釈率が大変重要です。
塗料メーカーが定めた希釈率で塗装しなければ、その塗料が持つ機能(防水性や遮熱性など)を発揮する事はできません。
つまり、せっかく塗装をして保護をしても意味がなくなってしまうのです。
また、塗装をした外壁に雨水が流れると模様のようになって汚い仕上がりになります。
更に十分な乾燥がされないまま重ね塗りをすると塗装工事から2、3年で塗膜が剥がれてしまったり、ひび割れなどの施工不良を起こす可能性があります。
以上の事から乾燥しやすく、寒くない時期が塗装に適していると言えます。
なお、雨が降っていても高圧洗浄など、できる工程もあります。
【外壁塗装に向いている季節】
結論から言うと、外壁塗装に適した季節は春(4、5月頃)と秋(9月、10月頃)です。
塗装をするのに良い条件が揃う時期なので、失敗が少なくなります。
ただ、塗装会社も繁忙期なので予約が取りにくかったり施工金額も高くなる場合があります。
閑散期はというと、冬(12~3月頃)です。
なお、積雪の多い地域を除き、施工管理がしっかりとしている業者であれば年間を通して施工は可能です。
なぜ春と秋が向いていて、冬は不向きかというと、「塗装ができない気候条件」にあります。
寒い時や雨が降ると塗装をする事ができません。
【季節によるメリット・デメリット】
以下に、季節によるメリットとデメリットをまとめました。
春のメリット:塗装工事に重要な「乾燥」がしやすいので、しっかりとした施工になる
春のデメリット:優良業者は特に予約が埋まっているので、施工できない場合がある
※希望の業者がある場合は、2か月以上前に予約しておくのがオススメ
梅雨のメリット:梅雨を避けるお客様が多いので、業者が割引キャンペーンを行っている場合がある
梅雨のデメリット:雨が多いので、工期が延びる事が多い
夏のメリット:乾燥しやすいので、質の良い工事になりやすい
夏のデメリット:施工中は窓をビニールシートで養生する為、窓が開けられない。エアコンが使えない工程もある。
秋のメリット:乾燥しやすいので、質の良い工事になりやすい
秋のデメリット:優良業者は特に予約が埋まっているので、施工できない場合がある
※希望の業者がある場合は、2か月以上前に予約しておくのがオススメ
冬のメリット:冬を避けるお客様が多いので、業者が割引キャンペーンを行っている場合がある
冬のデメリット:気温が5度以下になる時間や夜露などで湿ってしまうと塗装ができない為、工期が延びたり、1日の施工時間が短くなる。
【使用されている塗料ごとの耐用年数】
冒頭で、「塗装工事は約10年に1度」とお伝えしましたが、平均の年数であり、具体的には使用されている塗料や材質、環境などによって異なります。
塗料による耐用年数は以下の通りです。
アクリル塗料・・・5~7年
ウレタン塗料・・・8~10年
シリコン塗料・・・10~15年
ラジカル制御型塗料・・・12~15年
フッ素塗料・・・15~20年
光触媒塗料・・・15~20年
無機塗料・・・20~25年
これらの年数は塗料メーカーが発表している年数で、室内で行ったテストの結果です。
実際に建物の外部に塗装すると、紫外線や雨風により劣化スピードは早まるので、もう少し早く塗り替える必要があります。
【劣化症状による塗り替え時期】
「春や秋などの季節」「塗料による耐用年数」を目安にする事も重要ですが、それらを無視しても、発生している劣化症状によっては早急な対処が必要な場合があります。
・雨漏り・・・一刻も早く対処が必要です。放置すればどんどんお住まいが腐食します。
・ひび割れ・・・髪の毛の細さほどのひび割れであれば様子見で問題ありませんが、それ以上のひび割れは塗装をご検討ください。
なお、横にひび割れが起きている場合は雨水が内部に入り込みやすいので注意が必要です。
・塗膜の膨れ、剥離・・・経年劣化により膨れや剥がれが起きている場合は、劣化箇所から雨水が侵入する恐れがあります。
・シーリングの硬化、亀裂・・・サイディングボードの継ぎ目などに施されているシーリングは劣化すると硬くなり、亀裂が入ります。
放置すれば雨漏りや外壁のひび割れを起こす原因となります。
上記の劣化症状が発生している場合は早めに、それ以外にもお住まいの気になる点がありましたら、お気軽に明ホームプランにご相談ください。
ご不明点には誠心誠意、わかりやすくご案内させていただきます。
また、無料現場調査・無料お見積りも行っておりますので、ぜひご依頼ください!
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